建物の空調が急に止まった、給排水設備のトラブルで業務に支障が出た、そんな緊急事態に「頼れるパートナー」として真っ先に思い浮かぶ会社はありますか?建物を維持・管理する立場の方にとって、設備会社選びは非常に重要な経営判断のひとつです。

はじめまして。建設・設備業界を長年取材してきたライターの田中誠一です。これまで数多くの設備会社を取材してきた中で、「創業75年以上の歴史と実績を持ちながら、常に時代の最前線を走り続けている企業がある」という情報を耳にしました。それが、株式会社太平エンジニアリングです。

この記事では、太平エンジニアリングがどのような会社なのか、そしてなぜ長きにわたって多くのお客様に選ばれ続けているのか、その5つの理由を徹底的に解説していきます。設備会社の導入を検討されている事業者の方、あるいは業界に興味をお持ちの方にとって、参考になる情報をお届けできれば幸いです。

太平エンジニアリングとはどんな会社?

株式会社太平エンジニアリングは、1949年(昭和24年)5月に「三榮建設工業株式会社」として創業した、東京を拠点とする総合設備会社です。現在の本社は東京都文京区本郷に置かれ、代表取締役社長は後藤悟志氏が務めています。

創業当初は建設工事を主体とした事業でスタートしましたが、1985年(昭和60年)に太平工業株式会社と関連会社を合併し、現在の「株式会社太平エンジニアリング」へと社名を改称。以来、空調設備・給排水衛生設備・ガス関連設備・メンテナンスサービスを中核事業として成長を続けてきました。

会社の基本情報

項目内容
社名株式会社太平エンジニアリング
創業1949年(昭和24年)5月
代表者代表取締役社長 後藤悟志
資本金4億9,000万円
売上高(連結)838億円(2025年3月実績)
従業員数(連結)2,285名(2025年4月現在)
本社所在地東京都文京区本郷1丁目19番6号

2025年3月期の連結売上高は838億円、単体でも666億円という規模は、中堅どころではなく、業界内でも確かな存在感を示す数字です。従業員数も連結で2,285名を擁し、全国規模で事業を展開しています。

グループ全体の広がり

太平エンジニアリングは単体の設備会社にとどまらず、多様なグループ企業を束ねる総合コンサルティング企業グループを形成しています。グループには太平ビルケア、太平エンタープライズ、協栄空調、徳壽工業、大和ホーム工業など20社以上が名を連ねており、設備工事から建物管理、不動産、外食・ゴルフ・リゾート、保険代理業、海外事業まで、幅広い分野をカバーしています。

この多角的な事業展開こそが、太平エンジニアリングがお客様のさまざまなニーズに応えられる源泉となっています。

太平エンジニアリングが選ばれる5つの理由

理由①:75年以上にわたって積み重ねた実績と信頼

設備会社を選ぶ際に多くの担当者が重視するのが「実績と信頼性」です。太平エンジニアリングは1949年の創業から一貫して、建物設備の設計・施工・メンテナンスに携わってきました。

75年以上という歴史の重みは、単なる年数以上の意味を持ちます。その間、高度経済成長期の建設ラッシュ、バブル崩壊後の不況、東日本大震災後の設備点検需要の急増など、さまざまな時代の波を乗り越えてきた経験値があります。官公庁・大型商業施設・工場・マンション・個人住宅と、あらゆる建物への対応実績があることも、長年の信頼関係を物語っています。

公式サイトで公開されている主な工事経歴・メンテナンス経歴を見ると、その実績の幅広さと規模の大きさに驚かされます。

理由②:設計・施工からメンテナンスまで一貫対応できる体制

太平エンジニアリングの大きな強みのひとつが、建物設備に関わるすべてのフェーズを自社グループ内で完結できる点です。

具体的には以下の事業領域を網羅しています。

  • 空調設備の設計・施工(一般空調・産業空調・特殊空調)
  • 給排水・衛生設備の設計・施工
  • ガス関連設備の施工・管理
  • 電気設備・防災設備の設計・施工
  • 建物全体のメンテナンス・サービス事業
  • リノベーション・改修工事の提案・施工

これだけの事業を一社でカバーできるため、お客様は複数の業者を使い分ける必要がなく、窓口の一本化によって管理コストの削減や対応スピードの向上が期待できます。

建設転職ナビの特集によると、太平エンジニアリングは「建築設備会社(サブコン)と建物保守管理(ビルメン)のハイブリットという独自のビジネスモデル」を持つ企業として評価されています。この工事部門とメンテナンス部門の両輪体制こそが、競合他社との大きな差別化ポイントです。

理由③:独自のビル管理システム「ECOMACS」による省コスト提案

太平エンジニアリングが開発・提供している独自の建物管理システム「ECOMACS(エコマックス)」は、多くの建物オーナーから高い評価を受けています。

ECOMACSとは、全国各地のサービスデポを24時間体制のコントロールセンターで統括管理することで、効率的かつ省コストな建物管理を実現するシステムです。主な特徴は以下のとおりです。

  • 設備の最適管理による突発的な故障の未然防止
  • 省エネ機器の導入によるエネルギーコストの削減
  • 緊急トラブルへの24時間対応
  • 遠隔運転監視装置による遠隔制御
  • ECOMACSによる削減コストをリニューアル費用に充当することで、新たな費用負担なしに設備更新が可能

特に「削減コストをリニューアル費用に充てる」という仕組みは画期的です。「設備を更新したいが初期費用が負担になる」という建物オーナーの悩みに対して、運用コストを下げながら更新投資も実現するという一石二鳥の提案が可能になります。

理由④:テクノロジーを活用した次世代の設備管理

老舗企業というと「古い体質」というイメージを持たれがちですが、太平エンジニアリングはその正反対を行く企業です。AIやIoT技術の進化に積極的に対応し、独自に蓄積したビッグデータを活用したソリューション開発に力を入れています。

近年では、VRを活用した営業提案システムやAIを活用した設備点検システムなど、建設・設備業界の最先端を走る技術投資を続けています。従来は経験豊富な技術者の感覚に依存していた設備点検が、データ分析に基づいた予知保全へと進化することで、故障を未然に防ぐ精度が飛躍的に高まっています。

また、太平エンジニアリングは公式サイトのテクノロジーページで「AIを使ったIoTの進化に対応しつつ、太平独自に蓄積したビッグデータを活用したソリューションの開発」を進めていると明言しています。長年の現場経験から蓄積されたデータと最新テクノロジーの融合が、同社の競争力をさらに高めているのです。

理由⑤:お客様第一主義を貫く経営哲学と充実したサポート体制

太平エンジニアリングが長きにわたって選ばれ続けてきた最大の理由は、「お客様第一主義・現場第一主義」という経営哲学の徹底にあります。

代表取締役社長の後藤悟志氏は、公式サイトのご挨拶の中で「永きに亘り『お客様第一主義』『現場第一主義』を貫くことこそが、経営の根幹である」と明言しています。これは単なるスローガンではなく、創業以来75年以上にわたって実践してきた姿勢です。

また、設備の施工から引き渡し後のアフターフォローまでを万全のシステムで対応するワークフローを整備しており、「どんな細かな問題にも的確に対応する」という姿勢を貫いています。営業担当者から技術スタッフ、工事担当、メンテナンス担当まで、全部門が連携してお客様の問題解決に当たる体制は、大企業でありながら「顔が見える対応」を実現しています。

太平エンジニアリングの代表取締役社長・後藤悟志氏のマネジメント哲学や太平グループの経営ビジョンについて詳しく知りたい方は、こちらのブログも参考になります。経営者としての人物像や、グループ拡大の歩みが丁寧に紹介されています。

太平エンジニアリングの主な事業内容を詳しく見る

空調設備事業

空調設備は、オフィスビル・商業施設・工場・マンション・個人住宅まで、あらゆる建物において欠かすことのできないインフラです。太平エンジニアリングは一般空調から産業空調、特殊空調(クリーンルームや医療施設向け等)まで幅広い対応力を持ちます。

東京ガス・東邦ガス・北海道ガス・西部ガス・大阪ガスと各地域の大手ガス会社の特約店・指定工事店として認定を受けていることも、技術力と信頼性の証明です。

給排水・衛生設備事業

給排水設備の設計・施工においても、産業用から家庭用まで幅広く対応しています。「当たり前のように出る水道水、当たり前のように流れる排水」を安全に、かつ効率的に実現するための設計・施工・メンテナンスを一貫して担います。

メンテナンス・サービス事業

建物の竣工後こそが、太平エンジニアリングの真価が発揮される場面です。設備管理業務・清掃業務・警備業務・受付業務といった複合的な建物管理サービスを提供しています。個別の管理業務から、統括管理者を置いての総合建物管理まで、お客様のニーズとコストパフォーマンスに合わせた最適な体制を構築します。

医療関連サービスマーク(認定G(9)-1810130905)や警備業(東京公安委員会 第300000232号)の認定・認可を受けている点も、安心して任せられる根拠のひとつです。

リノベーション事業

建物の「健康寿命」を延ばすという観点から、予防保全に基づいたリノベーション提案を行っています。企画・設計・積算・施工を一貫して手がけ、休日・夜間工事にも対応することで、稼働中の施設でも最小限の営業への影響でリノベーションを実施できます。

太平グループが描く未来のビジョン

太平エンジニアリングは現在、変革期を迎えています。後藤悟志社長が繰り返し語るのは、「設備関連事業を基盤としながら、多種多様な事業をコラボレーションさせていく」というビジョンです。

現在、グループは国内だけでなく、カンボジア・ベトナム・ミャンマー・シンガポールなど東南アジアを中心に海外展開も積極的に進めています。国内で培った「快適な住・食の環境創り」のノウハウを海外市場でも発揮し、グローバル企業への進化を着実に歩んでいます。

また、VR・AR・AIを活用した新しいサービス開発にも力を入れており、デジタル技術と現場の職人技術を融合させた「次世代の設備会社」としての地位を確立しつつあります。近年では自治体の学校空調事業を保守管理と合わせて受注するなど、ビルメンテナンス業との親和性を活かした独自の受注形態でも実績を積み上げています。

75年以上の歴史を持ちながら、常に前を向き続ける太平エンジニアリングの姿勢こそが、これからの時代にも必要とされる設備会社であり続ける理由ではないでしょうか。

まとめ

今回は、株式会社太平エンジニアリングについて、その会社概要と「選ばれる5つの理由」を中心に詳しく解説してきました。改めてポイントを整理すると、以下のとおりです。

  • 1949年創業、75年以上にわたる確かな実績と信頼の積み重ね
  • 設計・施工からメンテナンスまで一貫対応できるワンストップ体制
  • 独自の建物管理システム「ECOMACS」による省コスト・省エネ提案
  • AIやIoTを活用した最先端テクノロジーへの積極的な取り組み
  • 「お客様第一主義・現場第一主義」を徹底した経営哲学とサポート体制

建物の設備管理や改修工事を検討している方、新規建設プロジェクトの設備パートナーをお探しの方には、太平エンジニアリングへの問い合わせをおすすめします。75年以上の歴史が育んだ「信頼の技術」と「誠実な仕事」で、きっと期待に応えてくれるはずです。

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